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「僕の本能が佐島を望んでいる」。北原さんはそう私たちに語ってくれた。
自らが住む佐島の白亜の邸宅は、水の中から立ち上がったかのように海の真上に建つ。
その住まいを横目にヨットは沖へ。計画地を眺めながら、北原さんに佐島の魅力を伺った。 |
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【Profile】Teruhisa Kitahara |
[北原 照久]株式会社トイーズ代表取締役、ブリキのおもちゃ博物館館長。1948年東京生まれ。青山学院大学経済学部卒。
テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」の鑑定士として知られるブリキのおもちゃコレクターの第一人者。 |
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水平線に沈む夕陽。その美しさに恍惚として眺める。 |
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「もともと海が大好きで、いつか海のそばに暮らしたいとずっと思い続けていました。海のそばにいると元気になれる。とくに、海の向こうに太陽が傾いて行く光景はなんともいえません。眺めているだけで幸せを感じてしまうほどです。日常の暮らしの中で、その一瞬一瞬に感動できるのは、人生においても最高の喜びだと思うんですよ。こうした感動は西海岸の海でしか得られませんよね」。 |
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逗子や葉山と同じレベルで語られても何ら不思議ではない。 |
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「三浦半島は、東と西とでその趣を異にします。ご存知の通り東海岸の沖には、浦賀水道という首都東京への海運の玄関が開いていますよね。一方西海岸は海蝕地帯が多く、美しい海が保たれている。逗子や葉山、佐島、油壺、小網代など、有名なマリーナが多く、マリンレジャーの歴史も古い海域です。いってみれば、東海岸のオンの海に対して、西海岸はオフの海。昔から美しいもの、と相場が決まっているんですよ(笑)。中でも佐島は、森や川、田園、住宅地といった様々な環境が凝縮されて魅力的な環境が整っている。古くから漁業も盛んだったから魚も美味い。私自身は、逗子や葉山というレベルではなく、世界中のどの海よりもここが気に入っていますね
」。 |
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この環境を限られた人だけが楽しむ時代は終わったと思う。 |
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「収入の多少にかかわらず、仕事と余暇との生活拠点を上手に使い分ける人たちが増えてきてますよね。僕自身がそうですが、ウィークデイは都心部に身を置き、週末には佐島に友人を招いてのんびりとした時間を過ごします。どちらかといえば、佐島が人生の拠点になるのかな。こうした気軽さがいいんです。完全に都心部と縁を切ってしまうのはまだ早いと思っていますから。離島とかではダメなんですよ。今までこの環境は、一部の限られた人たちのものだったかもしれない。僕の友人も西海岸に居を構えている人が大勢います。でも時代は変わってきているんですよね。この魅力をより多くの人々に届けていこうとする京浜急行さんの取り組みには、非常に共感できます。佐島を知らない人もこの魅力を知ったらきっと住みたくなるはず。この地に住まなければわからない魅力を多くの人たちと共有したいですね。湘南佐島なぎさの丘の街づくりには、街に隣接してクラインガルテン(貸農園)やドッグランも計画されていると聞きました。こうした試みも踏まえ、街づくりには僕も期待しています」。 |
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