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いつかは横浜を離れて、相模湾を臨める場所で絵を描きながらの日々を送りたいと考えていたAさん。「まるで出会いがしらという感じでした」と言うように、それは意外にも早く実現することに。通勤車内で目にした広告がきっかけとなり、理想の場所にめぐり合ってしまったというわけだ。高校時代から始めた油絵を、現在も趣味として楽しむAさん。平日は横浜で過ごし、週末は趣味に没頭する時間を、ここ湘南佐島なぎさの丘で過ごしている。東京湾側にある横浜の家とは、まったく異なる眺望の良さ。ロケーションはもちろんだが、決め手となったのはその間取り。玄関続きのフローリングスペースは、アトリエとして使うには格好の場。風通しが良く、油絵の具独特の臭いが生活に入り込む心配がない。しかも、油絵は絵の具が乾くまでに数日かかるのだが、週末に戻ってくる頃には程よく乾いていて、描く上で都合の良いサイクルになっているという。 |
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上)玄関続きのフローリングスペースは、アトリエとして使用 |
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左下)現在手がけている立石公園の油絵 |
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サラリーマン生活40年のうち、3分の1は海外赴任だというAさん。海外赴任当時は仕事が中心の職住接近の生活だったが、最初に駐在したスペインで見た彼らの生活態度に刺激を受けたという。「自然界と離れた都市型生活を、そのまま一生続けるとは考えていませんでした。いつかはスペインの人々のようにプライベートを楽しむ時間を優先し、仕事は暮らしのほんの一部といえるような生活がしたいと思っていたんです」。そう話す通り、帰国してからは、あえて会社近くの都心から距離を隔てた場所に住み、リラックスできる環境にこだわったと言う。「頭の中から仕事のことが完全に消えることはないにしても、離れた所に住めば環境が変わり、リラックスできるものです。帰国後に横浜を選んだ理由でもありますが、佐島はなおさらリラックスできますね、完全に解放されますよ」。現在は週3日の通勤生活。子育ての責任からも離れ、佐島での暮らしをスタートさせたことで、生活ペースのマイナーチェンジを果たしつつあるAさんだ。 |
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上)Aさん宅からのVIEW |
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左下)海外赴任先の上海で購入した鳥籠 |
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中下)スペインの教会で使用されていた「パン生地を練る器」のオブジェ |
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右下)お気に入りのアンティーク時計 |
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佐島で暮らす週末は、キッチンカウンターのスツールに腰掛け、ベランダ越しに海を眺めながらの朝食で始まる。至福のひとときだ。食後は描きかけの絵に筆を加えたり、車に画材を積んでスケッチに出かけたりと、まさに画家の生活。一生かかっても描ききれないと感嘆するほど、周辺の景色に魅了されていると話す。また、鳥好きのAさんにとって思わぬ楽しみが増えた。筆休めに目を向ける庭に、小鳥が集うようになったのだ。「ここでは飼わなくても小鳥の声がたくさん聞こえます。それで庭に餌台を設置することにしたんです。最近になって、やっとメジロやセキレイ、スズメが台に上ってくるようになったんですよ」と目を細める。今では鳥の棲まない鳥籠がアートとして部屋を飾っている。 |
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上)筆休めはアトリエから連続するテラスで |
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左下)部屋に飾られているご主人作の鳥籠 |
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